白い巨塔

なんだか展開が早すぎて*1,感情移入できないうちに終わられてしまいました.

僕に不安はないよ.ただ... すまん... ただ,無念だ

死を前にして不安がないのは,精一杯生きてきたからでしょうか.
でも,無念さが残るのは,まだやり残したことがあるからでしょうか.
それとも,自分の生き方は正しかったのだと確信できないからでしょうか.

なぁケイ子,僕は間違っていたのか?

自分の生き方が正しいかどうかなんて,誰かに決められるものではなく,自分で決めればいいことです.
でも,自分で決めるってとても難しいですし,そもそも正しいとか間違っているとか決められるものではないはず.
だから,認められたいのだと思います.自分が認める人に,認めてもらいたい.
財前にとってその相手はもちろん里見.その里見に看取られたことで,無念さを残すことなく死んでいけたのではないかと思いたいです.
それにしても,財前の妻でありながら病室から連れ出された杏子さん.いかに財前の望む死に方(生き方?)を理解していたとはいえ,そんな立場になったらどういう心境になるだろうとオドオドしてしまいました.

*1:私のスピード不足?