「MDA導入ガイド」8-10章

ちょっと間が開いてしまいましたが,放り出すことなく読み進めたいと思います.
今回は8-10章.MDAの基盤となる技術の解説です.先に読んだ「MDA モデル駆動アーキテクチャ(ISBN:4434038133)」と重なってくるとも言えるのですが,やはりこちらの方が随分と易しく感じます.
8. メタモデリング
メタモデルやMOFのメタレベルについて解説しています.難解な話になりがちなテーマですが,図を使いながらすっきりと説明されています.
9. 独自の変換定義
OCLを拡張したような独特の言語で,PIMからPSMへの変換のための一般的なルールを解説しています.例として,PIMのクラスにあるpublicな属性をPSMではprivateな属性に変換するルールなどが説明されています.
10. Rosaの変換定義
4-6章で使われた例「Rosaの朝食サービス*1」で必要となる変換のためのルールを解説しています.この中には,UMLモデルからリレーショナルモデル(正確にはリレーショナルデータベースのモデルという感じ.あるいはSQLが操作対象とするモデルというか)への変換や,UMLからEJB(これも正確にはEJBを前提とするUMLモデルでしょうか)への変換が含まれています.
この章,結構面白いです((こう書くと,それ以前が面白くなさそうに見えちゃいますね(^^;.)).例として示される変換ルールはかなり簡略化されているものの,これを眺めているといろいろな状況で必要な変換ルールが浮かんでは消え浮かんでは消え... なかなか興味深いです.

*1:くどいようですが,ゼクシィのCMが評判の加藤ローサちゃんとは関係ないと思われます.