「MDA導入ガイド」11-12章

残りあと少しなので,頑張りましょう.
11. OMG標準とその他の技術
本章では,UMLを始めMOF,CWMといったOMGの標準技術について解説しています.
その中で注目はQVT(Query,Views,and Transformations).これは,MOFで定義されたモデル間の変換ルールを定義するというものだそうです.そういうものの標準化が始まっているというだけで,実際にどのようなものになるのかは触れられていなのですが,非常に興味深いです.
12. MDAの展望
MDAによるモデルからのコード生成を,高級言語(手続き型言語)から機械語へのコンパイルに例えて,MDAパラダイムシフトは必然なのだとしています.将来は,現在機械語を意識する人がほとんどいないのと同様,コードさらにはPSMさえも意識されなくなるだろうとのことです.ふーむ.
開発プロセスでは,やはり分析の成果物としてPIMが作られるとのこと.ということは,いずれPSMが意識されなくなれば,設計工程がなくなるということ? 本当かなぁ? 本書を最後まで読んでも,この疑問は解消されませんでした.


ということで,一応読破しました.全体として,とても平易な記述で,これからMDAの学習を始める人には最適なのではないでしょうか.その分,すでに雑誌等でMDAの概要を理解している人が,より深くMDAを理解したいという場合にはもの足りないのではないかと思います.