なぜプラグインを作らないのか

まさたかさんが05/26の日記のコメントで

プラグインを作るのに興味有る人ってなかなか会わないなあと。

と書いておられます.
そうなんですよねぇ.昨年だったかなぁ? OSPGでEclipse SIGが始まった頃に一度だけ顔を出させてもらったことがあるのですが,その時にプラグインの勉強会やろうよみたいな提案があったものの,感心のありそうな人は極端に少なかったですね.なので,その後は二度と参加しませんでした.(^^;
もっとも,そこから「開発のプロが教える 標準Eclipse完全解説 インストールからプラグイン開発まで (isbn:4756143253)」が生まれているわけで,あの中にも頑張っている人達は結構いたんだなぁ,と思ったり.ちなみにこの著者の中のお一人とは同じシステムの開発に携わっています.世の中狭い...
それはともかく,Eclipseといえばプラグインなわけで,いろいろなものを探してきて使うだけでも便利なんですが,やっぱり自分が必要とするものを作れればもっと便利なわけですよね.でも,手を出そうとする人は決して多くはありません.
似たような話としては,WordやExcelはみんな使っているのにVBAは使ってないとか,Emacsとか秀丸みたいなエディタは使ってもマクロなんかは作らないとか.どうやらそこには壁があるみたいなんですねぇ.
おそらく,今から作らなくてはならないものがあるという状況で,それを作り出すものを考えるというところに頭を切り替えることが苦手な人も多いのではないかと.うーん,もしかしたら切り替えるわけじゃないのかもしれないなぁ.同時に考えているような気もする...
遠い昔(っていっても10年くらい前かな?),今は亡きDDJ日本版にクヌースのインタビューが掲載されていて,計算機学者は何段階もの抽象化のレベルを行ったり来たり自在に出来るんだというようなことが書いてありました(たぶん).プラグインみたいなのは段階は少ないにしても,やはり異なった抽象のレベルを行き来できないと,作ってみるところまではなかなか考えがまとまらないのかもしれないなぁ,と思ったりしました.